テレビでは深刻な人類の課題を取り上げる振りをして、次の瞬間には、意味のない馬鹿騒ぎを繰り返し見せる。すべては一瞬のドラマ、一瞬の幻惑に過ぎないのだ、という危険な感覚を子供たちに植えつけるために。森博嗣『幻惑の死と使途』より